昨今、女性医療を取り巻く環境は、2020年の婦人科特定疾患治療管理料の導入、2021年のOC・LEPガイドラインの改訂、そして2022年の今年4月には不妊治療が正式に保険適用され、着実に変化しています。
また、社会に目を向けますと、女性活躍・男女共同参画の重点課題として、「女性の登用、採用の拡大」「女性の生理と妊娠等に関する健康」「生理の貧困」などが取り上げられています。
まさに、世の中の流れとして、女性のエンパワメントが求められている今、女性医療がもっと深く関わるべき機会が到来しています。
昨年度の女性医療セミナーでは、次世代を担う若者へのアプローチをテーマに若年層にフォーカスいたしましたが本年度は働く女性に視点を移し、エキスパートの先生方をお招きして、
女性医療がいかに働く女性の健康に貢献できるかを、みなさまと理解を深めていきたいと思います。昨今の環境変化をOC・LEPのさらなる普及の機会ととらえ、知識のブラッシュアップの場として頂ければ幸いです。
一般社団法人日本家族計画協会 会長 北村 邦夫